コウラのアメリカ留学生活 ~子育て、英語教育、アイスホッケー、文化の違い、株~

子育てやアメリカ生活などを通して感じたことの雑記。子育て、英語教育、アイスホッケー、日本と米国の文化の違い、株など。

英語学習法について(その6)「書く」の学習方法

コウラです。

 

前回に引き続き、今回は私なりの「書く」の技能の学習方法を書きます。

 

【書く】

この技能の目標は素早く正確に英文を書くことができるようになることです。英語学習法について(その3)にて書いたとおり、英作文の例文集などの例文をすべて型として身に着ければ、ライティングについて困らなくなるのですが、これについてもう少し詳述します。

 

まずライティングについて第一にすべきことは、英作文の例文集の例文をすべて型として身につけてください。いついかなる状況下においても、その例文を口から滑らかに出せるようにしてください。これは単純に暗記力が問われる課題ですが、最初からすべての例文を完璧に覚えずとも、例文集全体を何度も繰り返し読むうちに徐々に身につければよいです。

例文集に限らずあらゆる英語の学習、あるいは数学や物理などあらゆる勉強において、はじめから理屈や解法を完璧に理解しようとせず、1周目は70%ほどの理解度で全体をさっと終わらせ、さらに同じ学習書を3周程度繰り返せば、繰り返すうちに必要な知識が身につくものだと思います。

また、英作文の例文集ではありますが、黙読で暗記するだけでなく例文を口から出して覚えてください。これは次回説明する「話す」のトレーニングになることはもちろんですが、型を身に着ける際には、あらゆる切り口から型にアプローチすると身につくのが早まります。

 

それでは、例文を型として身につけたあとに、実際の日常のライティングに型をどう生かしていくかについて説明します。

ライティングで大事なのは日本語を作り変える力です。いかに自分が書きたいことを自分の知っている英語の型で表現できるようにするかという能力です。たとえば、「トムが傷つかないようにしつつ説得してみた」という文章を英訳するときに、そのまま英訳しようとせずに、英訳しやすいように意味をそのままに日本語を変化させます。この場合、「トムが傷つかないやり方で説得を試みた」として、"We tried to persuade Tom in a way that did not hurt him."とします。"in a way that ~"という部分さえ型として身につけておけば、簡単に導くことができますよね。日本語の微妙なニュアンスは英文には反映されてないかもしれませんが、伝えたいことはちゃんと伝えられています。このように、ライティングでは伝えたいことさえしっかり伝えられれば、大筋とは関係のない部分は削ぎ落すなり別の簡単な言葉に置き換えるなりする能力が必要です。

もう一つ例を挙げておきます。「東京に大地震が起きたら日本はどうなるのだろう」と書きたいときに、「どうなるのだろう」を言い換えて「何が起こるのだろうか」とします。そうすると、"What will happen to Japan if a major earthquake hits Tokyo."とできます(将来起こりそうでないと思うのであれば、仮定法未来を使って"What would happen to Japan if a major earthquake should hit Tokyo."でも良いです)。

 

このように、ライティングでは、まず表現の主軸となる「型」を身につける必要があり、そして自分が書きたいことを自分の知っている表現に修正する能力が求められます。これは次回の「話す」においても同様です。