コウラのアメリカ留学生活 ~子育て、英語教育、アイスホッケー、文化の違い、株~

子育てやアメリカ生活などを通して感じたことの雑記。子育て、英語教育、アイスホッケー、日本と米国の文化の違い、株など。

英語学習法について(その2)英語はスポーツ

コウラです。

 

本日は前回の続きとして、自分なりの英語力の上げ方を書いていきます。あくまで私の個人的な考え方なので、人によっては正しくないと感じることもあるかもしれません。

この記事から数回に分けて、受験英語やTOEIC、TOEFLの点数ではなく、実際に現地でのコミュニケーションに必要な英語力の上げ方を書きます。しかし、それは引いては本物の英語力の底上げにつながり、結果的に受験英語などのための英語力を上げることにつながるとは思います。

 

まず大前提として、自分は英語はスポーツだと思っています。それは野球やテニスなどのスポーツの練習と英語学習に数多くの類似点があるからです。

 

分かりやすい例から挙げていくと、英語の文法はスポーツのルールに該当します。野球のルールも知らずに野球の実力は上がるはずがないので、まずはルールを覚える必要があります。同様に、文法を知らずに英語力は上がらないので、まずは文法を覚える必要があります。

次に、英語の語彙力はスポーツをする上での筋力に該当します。ルールを知っていても筋力不足の虚弱な選手では活躍できないのと同様に、文法を知っていても単語を知らなければ英語はできません。つまり、筋トレをすることは英語学習では単語を覚えることに相当します。

さらに、英語学習においてもスポーツにおける「体力」に相当するものがあります。簡単に言えば集中力のことです。一日中外国人と話したり、英語のテキストを読んだことのある方であれば、最後の方はもう簡単な英文を読むのさえ億劫なほど疲れ果ててしまった経験があると思います。私はこれを英語の体力と考えています。これがなければ、例えば大学院の講義の宿題のために1週間で英語の専門書100ページを読むことはできないでしょう。スポーツにおいてランニングなどで体力をつけることは、英語学習において多読などで英語の体力をつけることに相当します。

 

さて、もうお気づきと思いますが、文法と語彙力と英語の体力があれば十分なのかというと、当然そうではありません。スポーツにおいては、ルールを知っていることと十分な筋力、体力があることを土台に、いくつかの技能を習得していく必要があります。技能とは、野球の野手では打つ、走る、守るのこと、テニスではサーブを打つ、ラリーをするのことです。英語の技能は言うまでもなく読む、聞く、書く、話すです。

英語学習において各技能を向上させる方法についても、スポーツとの類似点があります。これについては次回で詳述します。

 

 

英語学習とスポーツの類似点はまだあります。部活などでスポーツをしていた方はお分かりでしょうが、スポーツには練習、練習試合、試合があります。英語の「練習」は、例えば単語を覚える、英文を読んだり書いたりするなどの普通の勉強です。では英語の「試合」とは何でしょうか。これは英語を学んでいる人の目標です。例えば、ビジネスで英語を使いたいと考えている方にとっては、会議で英語で発表をしたり外国のビジネスパートナーと英語で商談をしたりすることでしょう。六本木のバーなどで外人と楽しくおしゃべりするのが目標の方にとっては、外人とおしゃべりすることが「試合」になります。そして、英語学習の「練習試合」とは、試合を想定した場面で英語を使う練習をすることです。つまり、英会話学校でネイティブの講師と話したりランゲージエクスチェンジのパートナーと会話したりして練習することです。

ここで重要なのは、練習試合ばかりしていても上手にはならないということです。練習試合しかせずにスポーツが上手になることはありません。練習試合から得られた反省点などを練習で修正し、それをまた練習試合で試して…と繰り返して自分の能力を向上させ、それを試合で発揮するのです。英会話学校でネイティブの先生と話しているにもかかわらず、あるいは留学生と英語でずっと会話しているにもかかわらず英語力が一向に伸びないという場合は、おそらく「練習試合」にばかり時間を割いて「練習」に時間を割いていないというケースが多いでしょう。英会話学校でこんなことを言いたかったけど言えなかった、ということがあればメモしておき、後で自宅学習において確認するという「練習」が必要です。

 

私個人のスポーツの経験としては、時間の取り方は練習77%、練習試合20%、試合3%ぐらいでしたが、英語学習の場合は個人の英語のレベルや個人の目標にも左右されるので、どの程度それぞれに時間を割けばよいかは一概には言えません。しかし、少なくとも練習に50%は時間を割いた方がいいでしょう。英語力が低いうちは練習に力を入れて、英語力の向上とともに練習試合の割合を増やしていく、という方向性がいいと思います。

 

英語学習のスポーツとの類似点をもう一点挙げておきます。それは、どちらも数日間さぼると実力が落ちるということです。スポーツでは3日もさぼると体がなまって3日前と同じ動きはできなくなります。少しずつでもいいので運動を続けることが大切です。同様に、英語から3日も離れると英語力は落ちます。そのため、英語力を上げるには少しずつでもいいので常に英語に触れ続ける必要があります。

 

 

これまでスポーツと英語学習の類似点を挙げてきましたが、どのように感じましたか?先にも述べた通りこれはあくまで私の一個人の意見ですが、おおむね賛同してもらえるのではないかと考えています。そのため、私は英語学習するときはスポーツのトレーニングをするような気持ちで机に向かっています。

次回は、上で述べた英語の4技能を向上させる方法について述べたいと思います。